2023年8月、長岡・佐渡島へ行ってきました🚅♬
忘れらない景色と人と織り文化との出会いがあったので、国内ですが記録します✏️長いですが、よかったら読んでみてください🙇♀️
まず、上野から新幹線で長岡へ出発🚅
お昼頃に着いて、花火大会まで時間があったので、馬高縄文館へ🚌
ここには馬高・三十稲場遺跡で発掘された土器の展示がされていて、なんと、私の大好きな火焔型土器の第一号が展示されていました!!!!✨
土器や土偶、石器自体だけじゃなく、土器の文様の付け方を紐解いたり、馬高・三十稲場遺跡に暮らしていた縄文人の生活を細かく分析したり、土器のおこげから当時の食料について解析していたり、実際に遺跡内に作られた竪穴式住居のレプリカに入ることができたり、縄文人を身近に感じることのできる内容でした😍
修復の工程も間近に見られます🎨
ちょっと面白そうくらいな感じで行ってみたけど、劇的に楽しかった!!!😭✨
その後、長岡駅まで戻り、重たいリュックを背負いながら、花火会場までそぞろ歩く🚶♀️
とにかくお人が多いので、タクシーももちろん使えません💦笑
信濃川河川敷の会場に着くと、人々のワクワクが伝わってくる空気感と、素敵な夕焼けが出迎えてくれました✨
たこ焼き、焼きそば、唐揚げの茶色トリオを携えて、いざ観覧🎇
一枚も写真は撮りませんでしたが、感動の連続でした✨180度囲まれるような大きな花火に思わず涙がこぼれたり、フェニックス花火の由来を聞いて、美しいだけじゃなくて重みのある時間を過ごせたり、フィナーレはみんなで手持ちのライトを掲げるという素敵演出…😭
会場を埋め尽くすたくさんの人々が、花火という一つの対象に向かって同じく観入ることができることに、平和への希望を感じました🎇
ほくほくしながら帰路につき、宿泊地である直江津へ着いたのは深夜でした🚃💦
翌朝7時直江津港発のフェリーに乗り、佐渡島へ🛳
昨日の疲れのおかげで、2時間半ほどの道のりをぐっすり眠れて、あっという間に小木港へ到着です✨
佐渡島では手荷物を港から登録宿まで運んでくれるサービスがあって、早速リュックを預けます🎒
そしてもう一つ今回大変お世話になったのが、エコだっチャリというレンタサイクルシステム🚲
小木港近くの観光案内所、相川の観光案内所、両津の観光案内所で電動スポーツ自転車を借りることができ、その三箇所どこででも返却ができる(乗り捨て料金はちょっとかかるけど)というものです✨
24時間以上のレンタルも可能なので、私たちは2日間まるまる自転車移動することに決めました🚲笑
タクシーやバスという交通手段もあるのですが、自転車で島を体感してみたかった!!笑🌴
この赤ペンで書いたルートを行きます🚲🔥
お天気にも恵まれ、小木港よりいざ出発!🔥
まずは矢島・経島を臨むたらい舟に乗りたくて、向かいます🚲
たらい舟は、ハンギリとも呼ばれ、味噌樽を半分に切って船を作ったことに由来しているようです。
小回りが効き、現在でも漁に使われているそうです😵
船を作ることのできる島の職人さんももう少なくなってしまい、防水の修繕をしながら大切に使われていました✨
年季の入った絣の着物を纏った船頭さん、めちゃくちゃかっこよかった✨
続いては宿根木エリア🚲
到着すると、おじさんが笑顔で話しかけてきてくれた。
「良い暑さだねぇー!」と!🌞宿根木の案内マップを渡してくれて、おすすめ順路を教えてくれた✏️
普段は漁師さんで、この日も朝から漁に出て、市場に魚を卸してきた後に、こうしてボランティアで案内をしてくれていたのだそう。
このあたりは、江戸時代に寄港地として栄え、今でも当時の船大工たちの家屋が残っている。
船板でできた民家の集落を歩くと、タイムスリップしたような感覚になる。
今でも住んでる方がいて、時が止まったような静かで懐かしい空気と、生活の気配とで、不思議な魅力のエリアだった。
強烈な日差しにヘトヘトになっていると、集落の一角にカフェが!!
cafe-nanoさん、入ってみるとなんとも落ち着く空間。
そこで、佐渡産の桃を使ったかき氷と、佐渡産の梅のジュースを頂く🍧
生き返るううううう!!!!!✨
元気をチャージしたら、この日の宿泊地、尖閣荘のある相川の達者海岸を目指す🔥
3〜4時間の激坂の続く、ハードロード!!!🏔⚡️
漁師のおじさんから道すがら立ち寄れる美味しいお店も紹介してもらって、いざ出発!!!🚲✨
途中、小木民俗博物館も見学✏️
大正時代に建てられた木造校舎をそのまま利用した博物館で、建物自体もすごく雰囲気がある🏠
ここでは実物大の千石船を見れたり、織り道具や漁にまつわる道具から縄文土器まで、貴重な民俗資料を見ることができる!!
空調のない締め切った空間で、意識が朦朧とする瞬間もあったが、隅から隅まで面白くて、長居してしまった💦
船と、漁と共にあった小木の人々の生活の原点を見ることができた🐟🚣♂️
小木港から相川まではほぼ一直線状に山道を行く🚲
山を登って、下ってをしばらく繰り返し、意識が遠のきかけた頃、佐和田エリアに到着!
宿根木で出会った漁師のおじさんに教えてもらったのは、なんと回転寿司!🍣
地元の人にも大人気のお店なんだとか。お値段がそんなに高くないのもポイント✨
回転寿司と侮るなかれ、佐渡産の新鮮なお魚を使ったお寿司が何種類も食べられる!!🐟✨
自転車の疲れも吹き飛ぶ感動的な美味しさだった🥺✨
お魚パワーでまた自転車をこぎ出す🚲
山道を登り、長い下り坂を降りると、海沿いの道に出た!🌊
何にも変えがたい爽快感で、疲れているのに、最高の気分だった♬
ラストスパート!と気合いを入れ直し、山を登ると、、、
絶景が労ってくれた✨
暗くなりかけた頃、やっと尖閣荘に到着!!!🚲
ヘロヘロになりながらチェックイン✏️宿の方がすごく島に詳しくて、親切だった🙏
ゆっくりしたいところだが、10分後には、達者海岸でのナイトカヤックに繰り出した!!!🚣♂️✨
集合場所に着き、漕ぎ方を教わる。この日は、私たち含め10名くら参加者がいた👪
カヤックは初めてで緊張するが、夜の海で遊ぶのも初めてのことで、なんともワクワクしていた♬
ボートを漕いで岩場を潜って、また戻ってくるというルート。海岸からゆっくりボートに乗り、漕ぎ出す🚣♂️
たらい船でも驚いたけど、佐渡の海は浅瀬でもすごく透明度が高くて、お魚がたくさん見られる🐟
ボートの底にライトが付いていて、ライトアップされた海の中を見ることができ、空を見上げれば満天の星🌟大自然に挟まれる、不思議な体験✨
カヤックが終わり、宿に戻って休む🏠
この日は、たくさんの自然の作り出す絶景や、日本の原風景に触れられて、ずっとずっと過ごしたかった夏を過ごすことができた🌞✨
佐渡島の環境保善に尽力されている方々に感謝の1日だった😭✨
翌日、朝ごはんを宿で頂く🍚
地元で採れたワカメのお味噌汁とお櫃のご飯がおいしかった!✨
完全復活でまた自転車を漕ぎ出す🚲
まずは、この相川エリアの織文化、ねまり機による裂織を見に、相川技術伝承館へ🏠
ここでは、相川エリアの織文化に特化した展示を見ることができ、事前に予約すればねまり機の裂織体験や無名異焼きの体験もできる🧶
相川エリアの伝統的な織り機、ねまり機での裂織を近くで見せて頂く👀
「ねまる」とは佐渡の言葉で座るを意味する。いざり機とも呼ばれ、「いざる」とは後ろに下がってくる様子を指すのだそう✏️
緯糸を強く打ち込む際に、織り機ごと後ろに下がるため。昔は赤ちゃんを背負いながら織っていたから尚更💦
単なる腰機ではなく、織り機の綜絖に繋がった輪っかに足を引っ掛けて、引っ張ることで経糸を動かせるシステム。
手で経糸を上げ下げしなくて良いので、慣れれば通常の腰機よりかなり効率がいいはず。
緯糸には、昔から古着を裂いて織り込んでいて、今でも近所の旅館や民間から提供された浴衣や古着を裂いたものが使われていた🧶
始まりは、金山や畑で働く労働者のために考え出された仕事着で、緯糸をしっかり打ち込まれた裂織は、雨を通さず、木の枝に引っかかっても破けないという、機能的なもの👘
裂織以前はシナの木の皮やヤマソという植物を使った織物だったが、江戸時代に西日本から古着が入ってきて、綿の保温性が馴染み、裂織に変化していった✏️
古着を機能性ウェアに進化させることができ、素材の採取からも解き放たれた、画期的なアップデートだったのだと思う🌸
余韻に浸りつつ、伝承館のすぐ脇に金の選別場跡を見学🚲
人の作った施設を植物が覆った、なんともデコラティブで壮大な風景だった🌿
その後、史跡金山へ🏔
道遊坑コース、宗太夫坑コースの二つとも回った✏️
金山の中に入ると気温は10度くらいまで下がって、汗だくだくだったのが一気に冷える🥶
宗太夫坑コースでは、当時の金山で働いていた人々の役職ごとの動きや背景、どうやって地下深くから金を運び出していたのかなど、わかりやすくダイナミックに展示してあった😵
道遊坑コースでは、当時使われていたトロッコや機械工場などが見られる👀
落石で塞がった金山の道も間近で見ることができ大迫力だった🔥
笹団子をいただいて元気を回復したら、両津港エリアまで4時間の道のりを走る🚲🌞
両津エリアでは、裂織工房加藤さんに寄ることができた🧶
ここで今回の旅のハイライトとも言える、加藤智津栄さんとの出会いがあった👩✨
伝統的なねまり機での裂織のスタイルを継承しながら、織り柄や色合わせなど、クリエイティブをプラスした作品を制作されている作家さん✨
とても気さくな方で、飛び入りで見学に行ったにも関わらず、たくさんのお話を聞かせて下さった✏️
少しだけねまり機も動かさせて頂けて、夢中になってしまう楽しさが垣間見えた✨
ねまり機による裂織と、高機による裂織を触り比べさせて下さったけれど、その風合いの違いに驚く😵⚡️密度があるのに、柔らかい感じ👘
緯糸となる古着にも一枚一枚ルーツの確かなものを使うと語る加藤さんに、作家のプライドと、裂織文化への愛を感じた🧶✨
織り機自体や、筬などの道具も、佐渡の樹木を使って佐渡の職人さんが作っていて、織りを構成するほとんどの要素がメイドイン佐渡❗️😲✨
今でもこんなに大切残されている織文化があることに、ただただ感動🥲✨
最終日の宿は、大正時代に建てられたもの🏠晩御飯は近くのお寿司屋さんで、佐渡産のお魚を頂いた🐟✨
佐渡の方々の、伝え、残すことに対する心意気はマジで半端ない❣️💪
1日に何往復もたらい舟を漕ぎ続ける船頭のお母さん、宿根木で楽しく案内してくれた漁師のおじさん、カヤックで佐渡の海の生態系や美しさを教えてくれたお兄さん、佐渡産のお魚にプライドを持つお寿司屋さん、そして通常の織り機より倍の労力のかかるねまり機での裂織を継承し、飛び込みで来た私に楽しそうにその魅力を語って下さった加藤さん。
たくさんの尊敬と共に、佐渡島が大大大好きになりました💖
またいつかお会いできることを楽しみに、私も制作がんばります!!!!🔥💪
ありがとうございました!!🙏✨